シンガポールは物価が高くて毎日の食材調達に悩みませんか?駐在開始から3週間、私は少しでも食費を安く抑えようと悪戦苦闘の日々です。
主要スーパーの「フェアプライス」では、鶏のささみ、むね肉、もも肉どれも300g程度の1パックが$5くらいで売られていました。
そんな中、丸鶏が$11で売られています。
…買ってみる?
とりあえず丸鶏を買ってみてローストチキンを作ってみることにしました。
慣れてきたら解体して冷凍するのもありなのかも…?と思ってきましたが、冷凍肉が1㎏約$10で売られているので冷凍肉の方が安そうです。また後日使い勝手を調べてみようと思います。
ちなみに、私には英語や中国語でのコミュニケーションが難しいので今のところマーケットはあまり使わずに話さないでも買い物できるスーパーで食材調達しています!
丸鶏を買ってきました

フェアプライスで売られていたこちらを購入しました。$11です。
前にいたお客さんは隣に並んでいた黒い小ぶりな$15程の烏骨鶏?を購入していましたが、なんとなく黒い鶏は手が出せず食べなれた色の鶏肉にしてみました。
日本でも購入したことがなく、初めての丸鶏です。
まずは首づるを落とそうと持ち上げると、頭もついてました。売り場では見えないように配慮されてたんですね…
目があってる気がします。
なんだか居た堪れないまま、全部美味しく食べてやるからな…という気持ちで調理を始めました。
(この先、顔は写しませんが爪等がでてきます。苦手な方はご注意ください。)
調理していきます
今回は首づると足以外をローストチキンにしていきます。
お品書き
■ ローストチキン
■ モミジの照り焼き
■ モミジの出汁のスープ
■ トサカの塩焼き
■ 鶏ガラスープと卵雑炊
日本では「モミジ」の通称で親しまれている足は煮込んでスープと、モミジの照り焼き風に。
トサカも一緒に煮込んで焼いて食べてみました。
ローストチキンを楽しんだ後の骨と首づるはまた煮込んでスープにして卵雑炊を楽しみます。
下処理
まず、首づるを落とします。
「首の根元に刃を当てて左右に揺らすと関節にあたるので首が落とせます」とのことです。どのサイトにも簡単そうに書いてありましたが、センスはなかったので永遠に落とせないないのではないか…と考えながら5分程格闘しました。

次に、足を切り落とします。

足は鶏のお腹に折り込まれていました。「爪を切ってよく洗いましょう。」と書いてあったので、念の為全体的に洗っておきました。
(「菌が飛び散るから鶏肉は洗わない方がいい」とも見ましたがとりあえず洗います。)
足は指のすぐ近くを落とすのが良さそうです。以上でローストチキンに使える状態の鶏肉になりました。
トサカはすぐに食べるので切り落とし、残りの首づるはローストチキンの骨と煮込むため冷凍庫に保管しておきます。
モミジのスープと照り焼き風
(モミジとトサカは写真が1つもなく申し訳ないです…一瞬で食べてしまいました。)
■ モミジの下処理
まず、爪を気持ち深爪くらいに切って洗います。
次に、臭みを取るためにモミジと塩をひとつまみ入れて5〜10分程下ゆでします。
その後、もう一度モミジをよく洗い、3人分の水とネギの青い部分、すりおろし生姜を1cm程入れて60分煮込みます。
下ゆでで火は通っているのでお好みの柔らかさになるまで煮てください!初回なので今回は60分でやってみました。
すると、あっさりした出汁が取れました。モミジも柔らかくなっています。
■ モミジの照り焼き風
料理する前から4歳の娘が「手、食べてみたい」と言っていたので今回は辛くない味付けです。いろいろと興味を持ってくれて嬉しいです。
ごま油をひいて軽く焼き目をつけ、酒・みりんを同じくらい加えてひと煮立ちしたら同量の醤油とおろしにんにくを少々入れます。汁がなくなったら完成です。
食べる部分は手の甲と平くらいですが、ぷるぷるで美味しいです!
■ モミジのスープ
くどくないあっさりと澄んだ出汁だったので、溶き卵を入れて塩で味を整えて完成です。
これだけのために丸鶏を買おうかな、と思うくらい好きでした。モミジ2つで600ml程の水でしたがしっかりと出汁が取れました。
■ トサカの塩焼き
トサカが意外とレシピや調理の仕方が見つからなくて、硬いと嫌だったので今回はモミジと一緒に60分程茹でました。その後にフライパンで焼いています。
正直なところ、小さすぎてよく分かりません(笑)
皮のような食感だった気がします。そのまま焼いても食べられそうな柔らかさだったので次は茹でずに焼いてみようと思います!
■ ローストチキン
ローストチキンのレシピは伊勢丹さんのレシピを参考にさせていただきました!

まずは鶏肉全体に1%程度の塩を塗って冷蔵庫で一晩おいておきます。1時間~大丈夫みたいですが、せっかくなら美味しいものが食べたくて鶏肉は一晩寝かせることにしました。そうすることで鶏肉から水分が出て焼けやすくなるそうです。
一晩経った状態がこちら。

いい具合に水分が抜けていました!バターを表面に塗り、オーブン100℃でスタートです!
(バターは風味付けと加熱効率を上げる役割があって、オリーブオイルでも代用が可能です。今回はバターにしました。)
1.5㎏で90分、2㎏の丸鶏で2時間焼けばOK!とのことです。
2時間後の姿がこちら~!

全然焼けてない!!!(笑)
我が家のオーブンでは焼き上げるのに4時間かかりました。ランチのはずがおやつに…
シンガポールのオーブンはこちらが主流でしょうか?

風があるといいよな、トレーも使うからこれかな?と赤丸のモードで100℃でスタートしました。が、焼ける様子が全然なかったので向きを変えたり、トレーの位置を変えたりしながら最終的には青丸のモードで110℃で1時間程焼いています。
「自宅のオーブンの使い方はあっているのか」「これは何㎏の鶏肉だったのか…」と考えながら焼き続けました。次は初めから青丸110℃でやってみます。
さて、気を取り直して、完成したローストチキンはこちらです。

塩もバターも塗りすぎた気がしないでもないですが、本当に美味しくできました~!
家族で好きな部位を取り合いながら食べました。4時間かかってもまたやろうかな…とぼんやり思えてるくらいには美味しかったです。(次は2時間で焼きたいです。)
取り分け終わったら早速卵雑炊も作りました!

残った骨と冷凍庫で保管している首づるを鍋に入れて、1時間煮込んでいきます。しっかり出汁がでたらごはんと溶き卵を入れて完成です。
これがまた本当に美味しくて…
どれも時間はかかるけれどオーブンは放置すれば良いしきっとまた近いうちに作ります。
さいごに
いかがでしたか?
丸鶏を買うと一羽でいろいろと楽しむことができました。
他の駐在妻さんと話したところ、「コールドストレージにローストチキンが$7くらいで売ってるよ!」と教えてくれたので作りたくない方は買うのがいいかもしれません。絶対早いです。
あとは、マーケットで買い物できるのであれば丸鶏の解体はすぐしてくれるみたいです!苦手な方も安心です。
伊勢丹さんのレシピ、本当に美味しかったので気が向いたらぜひ作ってみてくださいね。
(もし作り慣れてる方がいたらぜひシンガポールのオーブンのおすすめの焼き時間を教えてください…)
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