こんにちは、早大卒ママこだしおです。
性教育というと堅苦しい話のようにきこえますが、幼少期の性教育は「自分の体は自分だけのもの」「嫌なことは嫌だと言っていい」という内容で、当たり前のことを当たり前だと思えるようにする大切な教育です。
今回は、幼少期からこの考えを身に染み込ませるのが大切だと思っている私が、今娘に取り組んでいる「教育」について話します。
娘はもうすぐ4歳で、まだまだ実践段階です。
3歳児のリアルな質問と私の返答もご紹介しますので、ひとつの子育ての実例として参考にしてもらえたら幸いです。
子どもの性教育はした方がいいの?
できるだけ早めにした方がいいと思います。
私の考える理由は2つあります。
知らないうちに性被害に巻き込まれてしまうかもしれないから
本人の意思にかかわらず性被害に巻き込まれることは、残念ながら今の日本に住んでいて珍しいことではありません。
「自分の体は自分のもの」であり、勝手に見たり触ったりしてはいけないと早いうちから知っておく必要があります。
残念ながら知らなければ被害にあっても「おかしい」と気づけません。
我が家では、怖がらせないように伝えていますが3歳を過ぎた頃から「悪い人もいる」ことを教えています。
私の経験で言うと、小学生の頃には被害にあっています。
●学校周辺に下半身を見せてくる露出狂がいた(触らせられた友人もいました)
●父と入った男湯で男性複数人に話しかけられた
●インターネットの交流サイトで名前や写真を求められた
●子ども同士のスカートめくりやカンチョウ
このようなものです。このとき、私自身に性被害にあっているという自覚はありません。なんとなく嫌な思いと怖かった思いが残っています。
今は学校近辺の不審者は学校もよく警戒してくれると思いますし、銭湯も身長や年齢の制限ができているので少し変わってきているだろうとは思います。
中学生・高校生になると痴漢にあいます。制服を着ているときにあう被害は桁違いでした。
今も、通勤時に歩きながら女子校生の後ろ姿を盗撮しているサラリーマンを頻繁に見かけます。大人になっても夜道では気軽に体に触れてくる痴漢は大勢います。
自分の経験だけでも世の中に性被害はあふれています。
大人になった今はどうするか自分で判断できますが学生のときは対処法が何も分からず親にも言えませんでした。
そもそも体を触る人がいると思っていないので、はじめは「気のせいかも?」と思います。
「自分の体は自分のもの」という当たり前の感覚や、「いやだ」と思う気持ちを声に出すことはすぐに身につくことではありません。
分かっていても、大人になった今も怖くて何もできないときもあります。小さな子どもであればなおさらです。
自分でなんとかできなくとも、助けてくれる大人がいるということも幼少期から伝えたいです。
アダルトサイトへ簡単にアクセスできてしまうから
アダルトサイトのような偏った「性」に触れていないことも幼少期から教育を始めたい理由です。幼少期はまだ偏見がありません。
私は、はじめて知る「性」の知識は、親や学校などの教育機関が伝える正しい知識であって欲しいと思っています。
アダルトビデオは「フィクション」です。性の知識は間違いなく身につきません。そればかりか、正しい知識がなければ「フィクション」だと気づくこともできず、それが「正しいこと」だと誤認する危険もあります。
なので、できるだけ早いうちに正しい知識を身に付けさせることが大切です。
私は、子どもが被害にあったときに自分で「おかしい」と気づけて、私や周りの大人に助けを求められるようにすることを目指しています。
『学校の「性教育」の現状と家で教えた方がいいこと』についてはこちらにまとめました。教えることが明確になるので良かったらご覧ください▼
3歳の今は何をしたらいいの?私が伝えていること
学校教育は小学校高学年になってはじめて体の変化を学びます。
今、娘は3歳なので大切にしていることはこちらです。3つあります。
「プライベートパーツ(だいじなところ)」は自分だけのもの
まずは口・胸・おしり・おまた(おちんちん)は特別だいじなところ(プライベートパーツ)だと教えました。
そして、「プライベートパーツは自分だけのものだから見せないし、触らせないよ」と伝えていて、2歳頃から自分で体を洗えるように練習しています。
まだ髪の毛も自分で洗えませんし、うまく流せないので手伝いはしています。「手伝って」と言われたときは体も手伝うことがありますが性器には触りません。ママパパも触られれば「嫌だ」と伝えます。
プライベートパーツについては、絵本を読んで伝えるのもおすすめです!
我が家の本棚にはこちらの絵本が並んでいます▼
はじめての「からだ」と「性」のえほん だいじだいじどーこだ?

可愛らしい絵柄なので子どもと読みやすいです。
プライベートパーツを教えてくれて、「NO(いやだ)」「GO(にげる)」「TELL(大人に伝える)」についても書かれています。
何度も読みたい!となる絵本ではありませんが、気軽に読める位置にあって情報に触れられることが大事だと思っています。
私は「今日はこれ読もう!」と忘れた頃に誘って読んでいます。おすすめです。
嫌なことは嫌って言って良い
自分がされて嫌だと感じたときには「いやだ」と声をあげていいんだよ、と繰り返し伝えています。
そして、娘が「いやだ」というときはやめたり、やめてもらいます。理不尽なときはやめてから娘に理由を聞くこともあります。
最近はあまり嫌だといいませんが、おじいちゃんおばあちゃんが良かれと思ってやったことを嫌がっていることが多かったです。
自分の「いやだ」の言葉には力があることを知ってもらいたいですね。
ママパパは娘が大好き
幼少期の今はタッチングを大事にしています。
断ることもありますが「抱っこして」と言われれば抱っこしますし、寝る時に「ぎゅーして」と言われれば抱きしめます。
求められるうちは応じようと考えています。
毎日寝る前に私の膝の上で読む「絵本の時間」も私たちにとって大切な触れ合いの時間です。
タッチングだけではなく、話をするときに目を見て話したり、しっかりと考えを聞いてから話すことでも「好きだよ」と伝えられていると思います。
そして、寝る前には「だいすきだよ」と伝えています。無条件で娘が好きなんだよ、ということを知っていて欲しいです。
今は「だいすきだよ、まま」と返してくれるのが愛おしいです。
これもいつまで言ってくれるのでしょうね…
おすすめの本
教える側も「性教育」をまともに受けたことがないのでどうやって教えれば良いか戸惑ってしまうかもしれません。
パパママ向けにはこちらの本がおすすめです▼
一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 おうち性教育はじめます

私は妊娠中にこちらの本を買って読んでいました。他にも読んだ本はありますが、私にはこの本が分かりやすかったです。漫画なのですぐ読めます。
パパにも読んで欲しくて本棚に4年間ずっと置いてありますが読んだかどうかは分かりません。
あなたは「妊娠」の仕方や「射精」や「生理」の仕組みのことを子どもに説明できますか?
私はできなかったので、書かれていることをそのまま声に出してみて、子どもに説明するイメトレをしていました。それくらい説明の仕方が丁寧に書かれています。
こういうときはどうやって説明したらいいんだろう…という悩みがすぐに解消されますよ!
Amazonのレビューは2100件以上あります。気になった方はぜひ見てみてください▼

実際の3歳児の質問・意見と私の返答
我が家は意外と小さいうちから色々と聞かれています。
3歳娘の実際の質問と私の返答はこんな感じです。
赤ちゃんはどこからでてくるの?
女の人のお腹に入っていて、おまたから出てくるんだよ。
先生のお腹に赤ちゃんがいるのを見たので、この質問は以外と早かったです。
(娘の)お腹にも赤ちゃんがいるの?
いないよ。ママのお腹にも今は赤ちゃんはいないんだよ。
パンダはどうやって産まれるの?
パンダもお母さんのお腹から産まれるよ。
ポケモンはどうやって産まれるの?
ポケモンは卵から産まれるよ。卵をあたためていたら産まれるんだよ。
グリちゃん(リトルグリーンメン)はどうやって産まれるの?
グリちゃんはエイリアンだから卵かな…そのまま増えるのかな…
おもちゃだから工場でできるのかもしれないね。
(ママのおりもののついたパンツを見て)これはなに?
これはおりものだよ。たまにでてくることがあるの。
(ママの生理の血のついたパンツを見て)なんで血がでているの?
お腹の中では赤ちゃんのベッドを毎月用意してるんだけど、いらなかったら血になってでてくるんだよ。
娘のおまたからも血がでてくるの?
まだ準備ができていないからでてこないよ。赤ちゃんが産める大人になったら血がでるときがあるよ。
(パパの男性器を見て)パパはどうして違うの?
パパは男の人だから形が違うよ。ママと娘は女の子だよ。
(娘が自分の性器を触っているのを見かけて)
おまたからバイ菌が入ると痛いから綺麗な手で触ろうね。
(娘が触ってきて)
タッチ!
やめてほしいな。
ぎゅーならいい?
服を着てからならいいよ!
おしっこ、うんち、ちんちん、おまた
おしっこ、おまた、ちんちん
…がどうしたの?
おしっこ、おまた、ちんちん
面白いのかもしれないけど、ママは嫌な気持ちになるな。
ごめんね…
パパと温泉入りたい
こだ子は女の子だからもうパパと温泉には入れないんだ。
こだ子のことを変な目で見てくる人もいるからね。
娘は温泉が大好きです。悲しんでいますがもうそろそろ4歳になるので男湯には行かせません。
幼少期から教育を初めましょう
性交渉に関することだけが「性教育」ではありません。
自分を大事にできるようになるには日々の積み重ねが大切です。
大切な我が子を守れるように、ぜひ一緒に伝えていきましょうね。
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