こんにちは、早大卒ママこだしおです。
「音楽をかけ流すだけで英語耳が育つ」「キャラクターが問いかけてくれるので自然と自分で遊ぶようになる」と聞いてディズニー英語システムの購入を悩んでいますか?
実際、かけ流すだけで英語が話せるようになるのであれば100万円でも試したいですよね。
しかし、ディズニー英語システム(以下DWE)を使って英語を話せるようになるには親の努力が必要不可欠です。無料体験を受けて、「かけ流してるだけで英語が話せるようになるんだ…」と購入を決めては後悔することになるでしょう。
この記事はこんな人におすすめです。
✓ 幼稚園・保育園入園前の乳児がいる
✓ ディズニー英語システムを購入するか悩んでいる
✓ ディズニー英語システムを使った体験談が読みたい
私は2歳児からDWEを使った当事者です。
長くDWE会員でしたが残念ながら英語はずっと話せず、今も日常会話でさえ話す自信がありません。
同じように過ごした弟も英語が話せないどころではなく、リスニングも筆記も含め英語が苦手です。
合っている子は「DWEが英語を好きになるきっかけ」になるかもしれませんが、
残念ながら子どもは勝手にDWEで遊ぶようになりません。
まずは私の英語学習環境をご紹介し、当時のDWEの使用状況と覚えている心境をお伝えします。
気になるところを読んでみてください。後悔のない選択をするお手伝いができましたら幸いです。
私の英語学習環境をご紹介します
私の英語力はこんな感じです。
✓ 中学3年生で英検2級を取得
✓ 大学のセンター試験の英語は9割取得
✓ 早稲田大学に合格
✓ 就活時はTOEIC705点(Listening380、Reading325)
✓ 英語は話せない
今の私の英語力は高校時代の学習によるものが大きいと私自身は考えています。単純に英語に費やした時間が1番長いのが高校時代です。必要性を感じて自ら学習しています。
DWEの恩恵を全く受けていないかと言うと否定しきれませんが、幼少期の我が家にはDWEは合っていなかったのだと今は思います。
2歳〜幼稚園の英語学習
DWEのみ
✓ 3歳になる前に弟と一緒にDWEで遊んでいる(両親は共働きで基本的に平日不在。祖母が自宅にいて弟と遊んでいる状況。)
✓ 幼稚園生時には他に好きなものができ、卒園時には既にあまり遊ばなくなっている
✓ 『遊ぶきっかけになれば』と何度かDWEの英語教室へ
教室に集まって遊んだのは覚えています。幼稚園に入ってからも「たまに遊んでいた」と母から聞きましたが、あまり記憶はありません。
当時の私は「ポケモン」が大好きでした。好きなものが増え、DWEは自然と遊ばなくなっていきました。
小学生の英語学習
DWEの他に週1の英会話教室と英語通信教材を使用しました。
当時の小学生では英語を使いませんし、中学受験でも必要ではありません。
DWE
✓ 英語キャンプに参加
✓ 月に数回電話システムを利用
どちらも覚えていますが、小学生からはDWE教材で遊んだ記憶はありません。
キャンプと電話もディズニーキャラクターはほどんどいないのでDWEだとは思っていませんでした。
英会話教室
✓2年生から4年生まで英会話教室「NOVA」へ
週1で通っていました。5年生には中学受験に集中するために辞めています。
英語通信教材「BE-GO」
現在は終了しているベネッセの英語教材「BE-GO」も使用しました。小学生で何年か使用しました。
中学生の英語学習
学校の授業のみ
✓ 偏差値「50かそれ以下」の私立の中高一貫校で授業を受ける
✓ 中学3年で「英検2級」合格
私は英語で受け答えができなくて英検の2次試験に2回か3回落ちています。もちろん多少は面接対策をしてから臨んでいました。それくらい英語を話すのは苦手でした。
英語の授業は真面目に受け、テストもできたので不自由はありませんでした。
幼少期のDWEと週1の英会話教室の成果は何処へ…
高校生の英語学習
大学受験用の塾と学校の授業
✓ 1年生から大学受験用の塾へ
✓ センター試験9割取得、私立の難関大に合格
毎日英語を聞いて英単語を覚え、ひたすら勉強していた記憶があります。特に3年生ではほとんど「国語・英語・日本史」だけを勉強していたので英語の時間も毎日1~2時間はありました。
英語は話せませんでしたが、「英語の長文記述」はできました。「英語が話せる」と「英語で文章が書ける/英語を読める」は別物です。
大学生から社会人の英語学習
大学の授業・アルバイトのみ
✓ 英語の授業は必要な単位分受講
✓ 中学生向け塾で英語講師のアルバイト
✓ 就活時にTOIEC705点取得、社会人では630点に
大学4年生でTOEICの勉強をして705点をとっていますが、話せませんし活かすには微妙な点数でした。入学後すぐに受けた方が点数は高かったと思います。
大学卒業後は英語学習はしていません。

左が大学4年生、右が社会人2年目です。会社で受験機会がありました。
5年経つので今はさらに下がっていると思います。ここまでくると話せないだけでなく、学生時代のようには「聞こえていない実感」があります。
ですが、日本にいる限りは困らないんですよね。
必要でなければ忘れますし、興味がなければ覚えられないことを身を持って実感しています。
以上が私の英語学習環境と現状です。
ディズニー英語システム(DWE)が合っていなかった理由 4つ
学習状況を見てもDWEがうまくハマっていないことがわかります。
では、私と家族には合っていなかったDWEはどうして合わなかったと思うのか、当時どのように使われていたのかをご紹介していきます。

見てみるとDWEのあとに続く教材のズィッピーも少しありますね。
両親が共働きで忙しく、アウトプットができなかった
購入した母は「勝手に遊ぶっていってたよ…」と言っていました。
体験のときには、仕組みが整っているので「親は英語を話せなくても教えられる」と購入を勧められると思います。
しかし、マザーズガイドが何冊もあり「親は予習して教材を用意しましょう。そうすることで子どもの質問を予想できます」「寝る前に子どもと一緒に今日の学習の復習をしましょう」と書いてありました。ただ「置いているだけ」、「音楽を流すだけ」ではダメだったのです。(現在のマザーズガイドがどうなっているのかは分かりません。)
DWEに興味を持ち続けられなかった
親が熱心に「DWE」を流し続ける努力ができなければ、目新しさもなくなるので次第に興味は失われて見る機会でさえ減っていきます。
DWEは「1対1対応」で英語を覚えるのに分かりやすい「良い英語教材」です。
なので、正直見ていても面白くありません。
ストーリーを楽しむ年代になってくると内容に関しては物足りなさを感じます。
私が幼稚園で「ポケモン」「おジャ魔女どれみ」「デジモン」「仮面ライダー」にハマったように好きなものができると思います。これらで遊ぶ以上に楽しく遊び続けることができるでしょうか。
結果として、私は幼稚園の頃にはほとんどDWEで遊ばなくなってしまいました。
ダンスが好きではない
これは、私の性格に合っていなかった話です。今も本当にダンスが苦手ですが、幼少期もあまり好きではありませんでした。
なので、DWEの英語教室やキャンプでのアクティビティが本当に苦手でした。教室などに参加しないのであればあまり関係はないかもしれません。
定番の「Head, Shoulders, Knees&Toes」も本当に嫌だと思っていたのを覚えています。
スピードアップでついていけない、同じように踊れないのも苦痛なのです。
あなたの子は踊るのが好きですか?
ちなみに、私の娘もダンスはあまり好きではなさそうです。
子どもが楽しめているかも考えたいですね。
電話で話すのが楽しくない
「利用しなければ良い」という話ですが、「今日電話したよ」と仕事終わりの母に報告するために嫌々電話で歌ったり話したりするシステムを利用していました。
「できなかった」と実感してしまうのが積み重なってしまうとつらいですね。
向いていなかった理由まとめ
✓ 両親が共働きで一緒にDWEで遊ぶ時間がとれず、学習が継続できなかった
✓ ダンスや電話が好きでないのでDWE会員を継続する必要があまりなかった
DWE会員を続けるのも会費がかかります。もし教室のような場や電話が苦手なのであれば購入したとしてもDWE会員を長く継続する必要はないかもしれません。
会員でなくなってしまうとDWEの売りの一つである「ネイティブスピーカーと話してアウトプットできる」部分がなくなってしまうので他の手段も考える必要があります。
今と昔で違うこと
私たち家族の向いていなかった理由をご紹介しましたが、今と昔では当然商品も変わっています。大きく変わっているのは2点です。
✓ シングアロングの曲数が違う
✓ 「操作性」が向上している
何が変わったのか気になって、子どもに無料体験をうけてもらいました。良かったらこちらの記事もどうぞ▼
現在の曲目に目を通した限り、当時のDWEも現在とほとんど変わらない内容だと想像できます。プレイメイトカードの①が「point」なのも同じです。30年もの間内容を変えずにリリースできるのは、当時から自信をもって商品を提供している証拠だと思います。
もちろん、最近の映像はキャラクターが新しくなってより魅力的になっていますし、道具も改良されています。
シングアロングの曲数
当時のCDには129曲収録されていてVHSのシングアロングにはわずか35曲のみ収録されていました。
現在は曲も増えて130曲で、全てがBlu-rayの映像に入っているようです。
昔も今も土台にはシングアロングの曲があり、そのあとにストレートプレイのアウトプットがあるのは同じです。聞ける曲数はほとんど変わりませんが、映像で見れる曲数に大きな差があるのでインプットの質に差がでてくるでしょう。
音楽の力はすごいもので、自分の娘が生まれてから聞いた129曲は歌詞は分からずとも「馴染みのある曲」だったんです。すべて聞いたことがあったんですね。
これが映像で「歌詞と内容を一致」させることができ、アウトプットまでできるのであれば話せる確率はあがります。
操作性
無料体験を受けて今のDWEのグッズであれば「1歳からでも遊べそう」と思ったのを覚えています。
まずは当時はVHSだったので、操作が複雑です。「巻き戻し」「早送り」は2歳児に難しいかもしれませんが、現代のBlu-rayプレイヤーであれば見たいところを押して自分で見れるかもしれません。
幼いうちは関係ないかもしれませんが、VHSでは英語字幕のオンオフができず常にオフなので「なんて言ったのかな?」と思ったときには本で確認しなければ分かりません。今ならオンにすればすぐに確認できますよね。
プレイメイトの操作性も格段にあがっていました。当時は「正しい向き」でカードを入れなければ読み取りができませんでした。途中で引っ張ってカードをとってしまえば音声も途絶えます。これらが改善されていたので1歳でも楽しく遊べるだろうと感じました。
また、当時は音声の出なかったWordbookもタッチペンで音がでるようになっており、インプットに一役買いそうです。
DWEの今昔の違いまとめ
インプットの仕組みが昔よりもはるかに整備されていました。
実は、「今は親があまり関わらなくてもアウトプットできる仕組みができている」と体験のスタッフさんは言っていましたがこれは信じていません。「昔ほど関わらなくても」という意味かもしれません。
親が興味のないことは子どもも興味がないのです。動画の箇所のプレイメイトカードを用意したり、見た動画の復習をする時間も必要なはずです。
アウトプットを促す仕組みも昔よりもあると感じました。
まとめ
実際に0歳からDWEを使った自分が母親になって感じた経験談でした。
購入するならば「早いうちがいい」のは間違いありません。おそらく「3歳」を過ぎた頃では好きなものが確立され、毎日DWEの英語の時間をとることは難しくなってくるでしょう。
DWEで英語を話せるようになる鍵は「どれくらい親が関われるか」になってくると当事者として思います。
DWEの対象年齢は0~12歳ですが、いつまで続けられそうでしょうか。
前提として英語がぺらぺら話せるようになるには約3000時間必要だと言われています。1日1時間取り組んだとして、単純計算しても3000日、約8.2年が必要になります。2時間だと4年、3時間だと2年ですね。
関わり方次第でDWEで話せるようになるかもしれません。
我が家は4歳になる娘と私の中古DWEでこれから学習を始めたいと思っています。現状の「CD」と「ストレートプレイ」のみ中古購入した状態に近いと思います。
DWEでは母語と同じように学習する方法を勧めていますが4歳からではおそらく違った関わり方になります。
今後はそちらの取り組みと成果も紹介したいと思います。
私たちの目標は半年で「海外生活である程度困らない」です。
目標が達成できなくてもどう困っているかお伝えしますね。
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